sorrow#3

10023■S F Sorrow Is Born / Pretty Things

英国サイケという事となるとよく出てくるプリティ・シングスの68年の「S F Sorrow」(Columbia)ですが、僕としてはイマイチな感じです。R&B的なビートバンドからスタートしたプリティ・シングスは64年から67年までFontanaに10枚近いシングルがありました。ディック・テイラー(g,vo)、フィル・メイ(vo)、ウォーリー・アレン(b,vo)といった中心メンバーに加え、トゥモロウにいたトゥインク(ds,vo)が参加したのが「S F Sorrow」です。67年に出たビートルズの「SGT.Pepper's」からの強い影響は、トータル・アルバムと言う事とサイケな意匠をまとった音楽性という形であらわれていますが、先にも書いたとおりどうもピンボケな印象がありました(それは僕の「SGT」嫌いという面もあります)。それでもタイトル曲の"S F Sorrow Is Born"のカッコよさはワクワクするものがありました。これを最初に聞いたのはSee For Milesから出た英国サイケのreissueLP「British Psychedelic Trip」のVol.2のEMI篇でした。