stay#2

10030■Stay / Severin Browne

セヴェリン・ブラウン

セヴェリン・ブラウン

70's〜80'sに中古屋でセヴェリン・ブラウンの2枚のLPはよく見かけました。何度か手にとって見た事はあったのですが、レーベルはMotownだし、ジャクソン・ブラウンの弟という噂は知ってましたけど、兄とは交流ないように見えたし結局エサ箱に戻してしまったのです。
さてセヴェリン・ブラウンが、90'sに入ってクラブ世代を中心にフリーソウルな観点から再評価されたのは、この"Stay"がフリー・ソウルのコンピに収録されたからだと言います。僕としてもこんな音だったのか、とCDで聞いて納得。但し70's〜80'sに聞いてたら多分ピンとこなかったとも思います。なんといっても「Kootch」を試聴して戻してしまった過去がありますから。その"Stay"は、カッティングされるアコギから生まれるグルーヴ感が心地よいナンバーで、この73年のファースト「Severin Browne」の中にあってもやや異色。この当時兄のジャクソンがどちらかと言うと歌詞に重点を置いていたのに対し、弟はサウンド志向で、黒人音楽を吸収して白人と言うフィルターを通した心地よさを感じさせます。なんにせよMotownデトロイトからLAに映ったからこそ実現したものでしょう。バックにはエモーリー・ゴーディー(b)、ジョン・ゲリン(ds〜後にLAエキスプレス)、リチャード・ベネット(g)、アラン・リンドグレン(kb)らが参加。