#3アンディ・ボウン


■Sweet William / Andy Bown(Mercury:SRM1656-US)
60'sにはピーター・フランプトンのハード、その後金粉ジャケで有名なジューダス・ジャンプを経てソロになったアンディ・ボウンですが、数枚出てるはずのソロはどれもCD化されていません。「Gone To My Head」('72)に続く73年の「Sweet William」は、手持ちはボロボロの米盤ですが、英原盤はフェイシズのマネージャーのビリー・ギャフが設立したGMです。
さてリフ・ラフのバリー・デ・ソウザ(ds)、バイザンティウムのニコ・ラムズデン(g)、ストーリーテラーのクリス・ベルショウ(b)にボウン(kb,g,vo)というシンプルな構成の本作ですが、親しみやすく、英国的な温かみのあるメロディーを書く人です。タイトル曲はフランプトンとの共作でハード時代のナンバー。prodのジミー・ホロヴィッツ夫人である、レスリー・ダンカンのvoも聞こえます。"Chicago's Got Me"は、エルトン・ジョン的なピアノ・ベースのロックンロール。"Who Do You Need"でのBJ・コールのsteelの響き、"Beautiful Morning"のゆったりとしたたたずまいなど、もっと評価されてもいい人です。
76年からはステイタス・クオーのkb奏者としても活動しています。