be#2

Highway

Highway

■Be My Friend / Free
傑作「Fire And Water」('70)から半年のインターバルでリリースされたフリーの4枚目が「Highway」('70)で、イマイチ評価が低い1枚として知られています。"All Right Now"の二番煎じを狙ったシングルの"The Stealer"がコケたこともありますが、B面のアメリカナイズされた感じ(ポップではない)が当時のファンに受けいられなかったのでしょう。A面は比較的シャープなブルージーな曲が揃っていますが、このB面は、後の「Heartbreaker」の頃ほどではないけど薄めの米南部志向というか、フォーキーなカントリーロック路線(Islandには、ジェス・ローデンのいたブロンコ、ミッキー・ムーディーのいたトラムラインなどブルーズとフォークを同時にルーツに持っていたバンドがいた)は、少なくともハードロックではないです。"Bodie"や"Love You So"などはその好例。もちろんポール・ロジャースのワイルドなvoを生かしたブルージーな曲もある。バラードの"Be My Friend"はpianoを基調としたブルーズだし(melotronらしいストリングスも聞けます)、ゆったりとした愁いを帯びたトーンの"On My Way"もそう。"Ride On A Pony"ではアメリカ的な、グレイトフル・デッドを思わせる部分もある、感じとイギリス的な感じがミックスされた出色の出来です。