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Definitive Pye Collection

Definitive Pye Collection

■Love Posion Number Nine / The Searchers
59年にリヴァプールで結成されたサーチャーズはビートルズと同じ世代のバンドで、ノスタルジア・サーキットとはいえ現役で活動中というのはすごい。ジョン・フォード監督の映画「捜索者」からバンド名をいただいたこのバンドのオリジナル・メンバーに後にムーディー・ブルーズのマイク・ペンダーもいました。
トニー・ジャクソン(vo,b)が加わった62年ごろからバンドは注目されます。オリジナル以上にアメリカ人作家の作品を取り上げてヒットを連発。
ドリフターズの"Sweets For My Sweet"(#1UK)、ジャッキー・デシャノンの"Needles & Pins"(#1UK)と"When You Walk In The Room"(#3UK)、オーロンズの"Don't Throw Your Love Away"(#1UK)、ジミー・ヒューズの"Goodbye My Love"(#4UK)など。
但しPFスローンのフォーク・ロックナンバーをいち早く取り上げた"Take Me For What I'm Worth"(#20UK)が最後のトップ20ヒットとなった65年から徐々にバンドは下り坂となります。
本国ではヒットしなかった"Love Posion Number Nine"(#3US)は64年のヒットでオリジナルはR&Bのクローヴァーズの59年のヒットで、映画「アメリカン・グラフィティ」のサントラにも収録。作者はリーバー&ストーラーです。


サーチャーズのds、クリス・カーティスは66年にバンドを離れたあと、数多くのバンドに参加しましたが、68年にフラワーポット・メンの"Let's Go To San Francisco"のレコーディングで一緒だったジョン・ロードと意気投合。ラウンドアバウトと言うバンドをスタートしますが、テクニカルな面でカーティスは脱退。変わって参加したのがメイズというバンドにいたイアン・ペイスでこのバンドは、ディープ。パープルと改名することになります。