■Come And Get It〜Tribute To Badfinger:VA

Come & Get It: a tribute to Badfinger

Come & Get It: a tribute to Badfinger


96年に米Copperからリリースされたバッドフィンガーのトリビュート盤。トリビュート盤のブームはヤマを越していたけどまだまだ出てました。ビートルズの弟バンドとか、入手困難だったAppleレーベルを代表するアーティストとか、でなく元祖パワー・ポッパーとしてバッドフィンガーが再評価されたのが、90'sの事らしいですが、このCDにも現役世代のパワー・ポッパーから大ヴェテランまで22組が参加。話題になりやすいのがやはりヴェテランの方で、当時はメジャーレーベルはおろかインディーとも契約がなかったアル・クーパー(その後古巣CBSに復帰)の"Maybe Tomorrow"、Appleのレーベル・メイトだったデレク&ヴァン・イートンの20年ぶりのレコーディングと言う"Apple Of My Eye"(ジョージ・ハリスン風gも聞ける)、元キング・クリムゾンエイドリアン・ブリューの"Come And Get It"etc いかにもヴェテランらしくそつなくまとめましたと言う感じは年季でしょうけど、若手の演奏が一本調子で、これならバッドフィンガーのオリジナル聞いてた方が楽しい(当たり前ですが)と思わせてしまうので、いやがおうにも目立ってしまうのです。その若手では、エイミー・マンの"Baby Blue"、アコースティックにしたソルティーンズの"Know One Knows"がいい。期待したドゥワイト・トゥイリーやプリムソウルズ(ピーター・ケイスがいた)はイマイチでした。
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