最初に見たのは例のパープル本でした

What A Bloody Long Day

What A Bloody Long Day

■What A Bloody Long Day It's Been:Ashton、Gardner、Dyke & Co
アシュトン・ガードナー+ダイクとしての最終作にあたる3枚目。72年にCapitolからリリースされ、当時の日本盤は東芝音工から出てました。いつもの3人に加えCompanyとしてデイヴ・キャスウエル(tp,flh)、ジョン・マムフォード(tb)、ライル・ジェンキンズ(sax,fl)のブラス、そしてミック・ライバー(g)が参加。
このバンドというかトニー・アシュトンの資質は基本的にキャヴァレー・ミュージックで、持ち前のしゃがれ声がこういう音楽には妙に映えます。更にビッグ・バンド・ロックとでもいえそうなブラス・セクションを適度に導入し(ブラスロックというほどフィーチャーはしない)ています。
"It's Gonna Be High Tonight"は、ちょっとかわいらしい感じの曲で意外なオープニングですが、"It's A Drag,I'ma A Drag"では嵐の中狂ったようなブラスとシャウトがからむドラマティックな世界。"The Falling Song"は69年のファーストに収録されてたものの再演でブラスとorganがなかなかドラマティック。10分近いナンバーでジャズ的な部分もあり。"Ballad Of Remo Four"はイタリア映画のサントラに入ってそうな軽快なナンバー。タイトルのリモ・フォーはAG+Dの前身バンド。
ラストの"I'm Going To A Place"は"It's Gonna〜"と対になったような曲。全然違うけどはちみつぱいを思い出す。それにしても、なかなか表現できない音。スワンプでは断じてないです。
Repertoire:REP4457WY−D 原盤/Capitol:EAST862