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Stephen Stills

Stephen Stills

■Stephen Stills
キリンの愛称でも知られるスティルスのファーストです。リリースは70年でロンドンとLAでのレコーディング。ロックがもっとも暑かった頃の傑作ですので、英米の当時のロックの要人が参加したゴージャスな内容になっています。スティルスの代表作として現在も残っている"Love The One You're With"はリタ&プリシラ姉妹、C&N、ジョン・セバスチャンによる重厚なコーラスが魅力。bassをファジー・サミュエルズに任せ、ほとんどの楽器をスティルスはプレイ。同じパターンは"Do For The Others"でも。ゴスペル色が濃い"Church"はライザ・ストライク以下英ロックのコーラス隊(ホット・チョコレートのトニー・ウィルソンも)が参加。これもリズム隊以外はスティルス。"Old Times Good Times"ではgをジミ・ヘンドリックスに任せ、スティルスはorganに専念。サミュエルス=コンラッド・イサドールのリズム隊。"Go Back Home"は前曲と共にハイライトとなるもので、エリック・クラプトン(g)とソロを分け合うブルーズ。dsはダラス・テイラー。
"Sit Yourself Down"以下はB面ですけど、LP(下北のイエロー・ポップで買った日本盤LPのサンプル)時代はあまり聞いてなかったなあ。"Church"と対をなすようなナンバー。リンゴ・スターにdsをまかせた"To A Flame"はジャジーなムード。弾き語りのブルーズ"Black Queen"もまた以後ステージの重要なレパートリーとなります。"Cherokee"はel-sitarをフィーチャーしたブラスロック風のもの。そして"Helpless"へのアンサーソング"We Are Not Helpless"で幕を閉じるのですが、ここでもC&N、リタ&プリシラ、クラウディア・レネアーらコーラス陣がゴスペルっぽいムードを出します。
リマスターCD。