追悼リッチー・ヘイワード

■Waitin' For Columbus:Little Feat
きよさんところの記事で知ったのですが、リトル・フィートのリッチー・ヘイワード(ds)が肝臓ガンで8月12日に亡くなったそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Richie_Hayward
フィートの前身バンドであるフラタニティ・オブ・マンやザ・ファクトリーにも参加しておりローウェル・ジョージビル・ペインと共にフィート結成しているオリジナル・メンバーです。フィートで僕が思い浮かべるのはローウェルのコシの強いスライドですけど、シンコペートする強力なリズムも忘れられません。ケニー・グラドニー(b)、サム・クレイトン(perc)と共にサウンドをささえたヘイワードのドラミングはニュー・オーリンズ産のR&B〜ミーターズあたり〜に強く影響されていると思います。
「Waitin' For Columbus」は78年に出た2枚組のライヴで、ロンドン録音。彼らの人気がヨーロッパで高かったのは、英国人のお勉強好きという事もありますが、レインボウ・シアター3日間満員というのも、実は同じ人たちが3日間通ったという説もあります。僕が高校の頃、大学生が聞く音楽というイメージの代表がフィートだった記憶。長い曲は相変わらず聞きませんが、アカペラからMCの「F=E=A=T,Little Feat」というコールからカウベル、そしてgの入る"Fatman In The Bathstab"のイントロにはいつ聞いてもやられてしまいます。ここでのヘイワードのdsこそ、セカンドラインのビート感覚がよく出たニュー・オーリンズ・スタイルのものですね。