10098★★ヘルハウス('73米)

監督:ジョン・ハフ
出演:パメラ・フランクリン、ロディ・マクドウォール、クライヴ・レヴィル、ゲイル・ハニカット
原作はリチャード・マシスンの同名小説で脚本も担当。日本公開は「エクソシスト」の後で、本格的にオカルト映画ブーム到来!の時期でした。物語の骨格がしっかりとした上に、派手派手演出で
大成功した「エクソシスト」と比べると当時ずいぶん地味に感じましたが、よく考えれば、悪魔祓いと幽霊屋敷、ジャンルが違うのだ。
まさに幽霊屋敷な外観のベラスコ邸がまずいいムード。黒猫がよぎったり霧が出てたりとムードを盛り上げます。日付と時間がクレジットされ、リアル感が増す。レヴィル演じる物理学者が何故この屋敷の調査を命じられたのか説明されませんが、霊魂の存在を信じずに科学的解明しようとした挙句、非業の死を遂げます。子役として活躍していたパメラ・フランクリンの美しさはこの映画の
格調を高めている(もっと大人しい印象でしたが、意外とやんちゃです)。
ハフ監督は、B級アクションの快作「ダーティー・メリー・クレイジー・ラリー」を撮った人。これはロジャー・コーマンのAIPから独立したAcademy Pictureの「ダーティー〜」に続く作品。ホラーとアクションという2本柱で期待されましたが、あっけなく空中分解の模様。