#24-9〜Oh! Daisyさん篇

Those Southern Knights

Those Southern Knights

デイジーさんのインストものは、泣く子も黙る2枚組です。しかも長尺です。聴く前から相当なプレッシャーでした。まずは1枚目のグルーヴィー篇です。アシュフォード&シンプソンの"Bourgie Bourgie"、デイヴィッド・Tの"Kinda Sorta"など僕にも聞きやすい曲がうれしい。とにかくとろけそうなデイヴィッド・Tのgはメロウ大王にふさわしいです。びっくりしたのはバディー・リッチの"Tommy Medley"で、ザ・フーの「Tommy」からのナンバーをビッグバンドがメドレーで演奏するものです。おそらく白人ロックばかり聞いてる僕あたりへの心遣いみたいなものもあったと思うのですが、言われるまでまったく気づきませんでした(^^;; クルセイダーズもまああまり聞かずにスルーしてしまったのですが、76年の"Spiral"はラリー・カールトン(g)が心地よかったりします。そして1枚目の締めはジミー・マクグリフのorganものでこれもゴキゲンです。
そして2枚目の実験篇です。ミッキー・スピレーンのハード・ボイルドな世界をイメージしたというジョン・ゾーン(名前は知ってます)から始まって、テルミンあり、ピエール・アンリあり(ご多分にもれず、スプーキー・トゥースとの共演で名前のみ知ってます)、タブラあり、エリントンありと多彩。ですが僕にはどれも「修行」のように聞こえます(とりわけタブラもの)。よって前半に当たるファンキー&メロウ篇を繰り返すことになるのですよ。