やっぱり肌が合わないのか
- アーティスト: Jess Roden
- 出版社/メーカー: Lemon
- 発売日: 2009/06/23
- メディア: CD
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09年英Lemonから出たジェス・ローデンの70'sのベスト盤。アラン・ボウン・セット〜ブロンコ〜バッツ・バンドからソロになった、英青眼ソウルの歌い手で、70's半ばにはフランキー・ミラー、ロバート・パーマーと共にその種の3人男(そういうの日本人好きだね)としてもてはやされた事もあります。ソロ転向後はIslandに数枚のソロがあって、このベストはライヴ盤「Blowin'」を除いて6枚からまんべんなくセレクトされています。個人的には、大昔にニュー・オーリンズでアラン・トゥーサンと一緒にやった「Jess Roden」を買って合わなかった事が引っかかってまして、随分前に出たBBCライヴの素晴らしさとは裏腹に、スタジオで作り上げたものはどうも作りものっぽい感じがしてしまうのです。
さていくつか気に入ったものをあげておくと、「Jess Roden」からはミーターズをバックにしたものよりもロンドンで、サイモン・カーク(ds)やラビット(kb)らとやった"What The Hell"がいい。ジェス・ローデン・バンドとしてのクレジットになる「Keep Your Hat On」('76)ではイグアナのメンバーをバックにして自身のバンドを立ち上げています。タイトル曲はランディ・ニューマンです。よく中古で見かけてましたが聴くのは初めて。ソウルからの影響が強いと思います。"Blowin'"、"Jump Mama"がまあまあ。77年の「Play It Dirty,Play It Class」は店頭でもあまり見た覚えがないですが、有名な"Ballad Of Big Sally"、"Stonechaser"が入っています。ツトム・ヤマシタの「Go Too」に参加したのもこの頃でしょうか。
77年にはもう1枚AORっぽい印象の「Player Not Game」が出ています。パンク〜ニュー・ウェイヴの盛り上がりでローデンの様なブルージーなアーティストは活動しにくい状況になっていますが、これはバンドを解散してソロ名義です。同じムードで80年に出た「Stonechaser」もAOR的なムードがあります。オリジナルアイテムが揃って廃盤の状況、このベスト盤はありがたいのかもしれませんが、手元にあるBBCライヴを聞いた方がすっきりします。
- アーティスト: Jess Roden
- 出版社/メーカー: Band of Joy
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