しめった土の香り
- アーティスト: Steve Winwood
- 出版社/メーカー: Mercury
- 発売日: 1990/06/15
- メディア: CD
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スティーヴ・ウィンウッドがトラフィック解散後初めてリリースしたソロがこの「Steve Winwood」('77)です。ちょうどこういった音楽に逆風が吹き始めた頃ですが、そんな逆境をモノともせずにシングルヒットなしでも好調なセールスを記録しました(#22)。収められているのは6曲でほとんどがベイシング・ストリート・スタジオで録音されたもの。リズムセクションをウィリー・ウィークス(b)とアンディ・ニューマーク(ds)のコンビ*1にまかせウィンウッドがkbとgを演奏するパターンの曲が大半で、曲によってはリーバップ(perc)、ジム・キャパルディ(perc,vo)が加わったりします。どれもトラフィック時代のレパートリーと同じく米南部ソウルと黒人音楽と英フォークを程よく消化したオリジナリティあふれるものです。一番好きなのは、ウェイラーズのジュニア・マーヴィン(g〜ハンソンの名前でManticireからソロを出した事もあります)、ココモのアラン・スペナー(b)とジョン・サスウェル(ds)が参加した"Vacant Chair"ですが、切り込まれる鋭いgとファンキーなclavinetの入った"Time Is Running Out"も、複雑なリズムの"Luck's In"も魅力です。
*1:ロン・ウッドが起用して有名になったリズム隊でジョー・ウォルシュのライヴにも起用されています。ウィークスはその後ドゥービー・ブラザーズへ、ニューマークはロキシー・ミュージックへ参加