ハンターのラブちゃんではない

So Much Love - A Darlene Love Anthology 1958-1998

So Much Love - A Darlene Love Anthology 1958-1998

■So Much Love 〜 A Darlen Love Anthology
ダーレン・ラヴの58年から40年にわたるキャリアのアンソロジーがこの「So Much Love」('08,Ace)です。クリスタルズの覆面vo、ボブ・B・ソックス&ザ・ブルー・ジーンズなどフィル・スペクター関連の仕事で知られた人ですが、LA出身で50's終わりからブロッサムズというグループで歌っていて、歌のうまさに目を付けたのがスペクターだったわけです。ブロッサムズに在籍しながら、スペクター関連のセッションをこなし、ソロ名義でもシングルをリリースしています。
このCDでは権利関係でスペクター関連はパスされてますが、それ以外でも結構楽しい面白いものが充実。ディック・デイル&ザ・デル・トーンズ("King Of Surf Guitar")、デュアン・エディ&ザ・レベレッツ("Boss Guitar")といったg職人と組んだもの、ブロッサムズの詩情あふれるソウルナンバー"Good Good Lovin'"(Warner/Repriseのガール・グループのコンピで知った)、ワイルド・キャッツ名義の"3625 Groovy Street"がいいです。このCDの為の未発表音源もあって、63年頃のジャッキー・デシャノンとジャック・ニッチェの共作になる素晴らしいフォークロック"Let Him Walk Away"(ソロ名義)、ゴフィン/キング作のタイトル曲"So Much Love"(ブロッサムズ)も素晴らしいです。90's以降もたまに映画の曲を歌ったりと決して隠居の身ではないですが、さすがにそういうのはいいです。