瞳の中の地球

イル・ヴォーロ(紙ジャケット仕様)

イル・ヴォーロ(紙ジャケット仕様)

■Il Volo
ユーロ・ロックには全く疎いのですが(その理由は英語以外の言語のカタカナ表記にすごく違和感があるのです)、昔から気になっているバンドはあります。イタリアのイル・ヴォーロ。キング・レコードのユーロ・ロック・コレクションの1枚を聞かせてもらった覚えはありますが、なんとなくよかったのでCD化の際に買いましたが買った事も忘れてました(ちなみにかつてのFool's Mate誌の愛読者であったのフランスのアトールやパルサーは聞いてました)。イタリアン・ロックは昔から日本でも熱心な愛好家がいて、今では完全に市民権を得ています。狭いサークルですけど、異常に凝ったジャケット、感情をあらわに歌い上げるvo、きらびやかなサウンドなどはまればツボなんでしょう。イル・ヴォーロは、Numero Uno(ヌメロ・ウーノ)というイタリアのレーベルのスタジオ・ミュージシャンによって結成されたとてもテクニカルなバンドです。メンバーはアルベルト・ラディウス(g,vo)、ガブリエーレ・ロレンツィ(kb)、マリオ・ラヴィェッツィ(g,vo)、ジャンニ・ダッラーリオ(ds,vo)、ヴェンチェ・テンペラ(p)、ボブ・カッレーロ(b)の6人組。その辺には全く疎いので覚書きになりますけど、久々に聞いても濃い味の演奏が聞かれます。情熱的としかいいようがない過剰な演奏表現はやりすぎると嫌味ですけど、ギリギリの線で抑えられています。邦題も"一匹の蚊の如く"とか"テニス靴のシンフォニア"とか"睡魔"とかなかなか印象的。ユーロ・ロックの多くが英国プログレのコピーから始まっていると考えれば、イル・ヴォーロの場合ジェネシスあたりでしょうか。そしてなんといってもこのジャケットがインパクトありますね。