#2Add Some Music To Your Day

サンフラワー

サンフラワー

■Sunflower:The Beach Boys
昨日に続いてBB5の話。70年の「Sunflower」が「Pet Sounds」「Smile」余波で低迷していたビーチボーイズ復活ののろしとなった大傑作です。件の本には無視されていたのは、80'sからしばらくこれや「Surf's Up」などは相当入手困難だったようですが、そもそも欲しがる人も少なかった?
Capitolを離れRepriseに移籍した関係で以後しばらくはワーナーから出ますが、ブライアン・ウィルソンの低迷・不調ぶりをカールとデニス・ウィルソンそして助っ人として加わったブルース・ジョンストンが盛りたてます。セールス的には惨敗となったアルバムですが、美メロ満載です。R&Bっぽいフィーリングを生かした"Slip On Through"、"Got To Know The Woman"、"It's Abou Time"などの作品とドリーミーなジョンストンの"Deirdre"、"Tears In The Morning"、更にはブライアン・ウィルソンらしい"This Whole World"、"Add Some Music To Your Day"が混在する幸せ感が素晴らしいです。とりわけきよさんのサイトの名前にもなった"Add Some〜"は、音楽への歓びを歌ったもので、歯医者の椅子に座ってるときも〜のくだりに共感します。そしてかつて南青山にあった素敵なレコード・ショップ、パイド・パイパー・ハウスの広告のいちばん上にはこのタイトルが決めのフレーズとして使われていました。
久々に聞き直しても全く古くなっていません。といっても僕が親しんでこのアルバムを聞いてたのは90'sに入ってEpicからCD化された頃ですが。