#3アメリカン・スプリング

Spring...Plus

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■Spring
さらに続きます。 件の本(「ウエスト・コースト音楽百科」)では、ビーチボーイズ関連のLPが10枚紹介された上で、「Golden Summer」、サーフィン映画の話、映画「ビッグ・ウエンズデイ」、ブルース・ジョンストンとテリー・メルチャーが設立したEquinoxレーベルの話のコラムがあります。ちなみにシンコーから07年に出た後継本とも言えるDIGディスク・ガイドの「West Coast Rock」(監修は宇田和弘さん)には、6枚のCDが紹介されています。さすがにこっちには「Sunflower」が取り上げられてます。 で、僕的には重要作が抜けてる印象。そうですスプリングです。
88年にRhinoからCD化、その後英See For Milesからもアメリカン・スプリングの名前でリイシューされてますけど、どちらもオリジナルジャケでないので、ここらで紙ジャケでオリジナルフォーマットにボーナス付きでやって欲しいところです。

スプリングはブライアン・ウィルソン夫人のマリリンとダイアン・ローヴェル姉妹のデュオで、60'sに組んでたガール・グループのハニーズの70'sヴァージョンです。
The Honeys Collection

The Honeys Collection

まあ簡単に言うと女性が歌ったビーチボーイズといった印象で、70'sのメロディアスなビーチボーイズの音楽のエッセンスが詰まってます。これがリリースされた(レーベルはUAでした)74年というのはブライアン・ウィルソンは本調子ではなかったようですけど、"Sweet Mountain"ではvoも聞かせています。「Sunflower」からのナンバー、トミー・ロウ、ザ・シティ("Now That Everything's Been Said"〜もはやすべては語りつくされてるでしょ、なんて素敵なタイトルだ!)、シレルズ、更にカーペンターズで有名な"Superstar"もカヴァーもあります。
大学を卒業した頃かな、LPじゃなくてCDを買い始めた頃でまだトール・ケースに入ってたような記憶があります。大須にあった頃の円盤屋(まだあるんだっけ?)で買いました。
アメリカン・スプリングとなっているのは英スプリング(プログレの)が念頭にあった?