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スペシャル・デリヴァリー

スペシャル・デリヴァリー

■Special Delivery / Billy Mernit
きよさんによるとビリー&チャールズとして1枚フォーキーなアルバムが71年にあるとか。僕は名盤探検隊でCD化されるまでこの人のこと知りませんでした。言われてみて調べると、カーリー・サイモンの「No Secrets」で共作してる曲があったりもしました。
これは73年にElektraから出た初ソロ「Special Delivery」です。prodは元MFQ〜ラヴィン・スプーンフルのジェリー・イエスターで、ジョン・サイター(ds)、デイヴィッド・ヴォウト(b)、ピーター・キリムス(g)も参加。このメンツで思い出すのがライナーの渚十吾氏(=元CBSソニーのディレクターの黒田日出良氏とは同一人物で、トニー・コジネクの「Bad Girls Song」のライナーでやられた口です、僕は)が書いてる通り、同じ73年に出たトム・ウエイツのファーストのこと。でも世界は違います。
更に思い出すのはジュディ・ヘンスキ=ジェリー・イエスターのローズバッドのこと。ここのリズム隊もヴォウト=サイターでした(kbはセクションのクレイグ・ダーギー)。
さて基本的にはピアノの弾き語りのsswなのですが、決して美声ではないvoといい、妙な韻の踏み方といい、少々クセのある人です。タイトル曲はシェルダン・ストークスの軽やかなflも印象的なベストトラックです。vibeはヴィクター・フェルドマン(LAエキスプレス)。これと並ぶ曲はエイモス・ギャレットのgが入った"Here Beside The Water"でしょう。
その後のマ―ニットは映画音楽の方面へ進み、現在は作家としても活動しているようです。