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エニシング・フォー・ア・ラーフ

エニシング・フォー・ア・ラーフ

■Anything For A Laugh / Brian Short
フリー参加以前のポール・コゾフ(g)とサイモン・カーク(ds)がいたことで知られるブラック・キャット・ボーンズはDeram/Novaに唯一のLP「Babed Wire Sandwich」('70)を残していますが、レコーディング時にはメンバーは変わっており後にフォガットのロッド・プライス(g)、後にリーフ・ハウンドのデレク・ブルックス(g)、そしてブライアン・ショート(vo)らが参加していました。
さてバンド解散後ショートがTransatlanticからリリースしたソロが「Anything For A Laugh」で、ケン・クラドック(g)、アラン・ホワイト(ds)、ピート・カートレイ(g)、コリン・ギブソン(b)らニュー・キャッスルのハッピー・マガジン周辺のミュージシャンが参加しています。音の方はブラック・キャット・ボーンズのようなヘヴィなブルーズロックではなく、当時よくあったザ・バンドもどきのスワンプ風から、パブ・ロック風のものまで、一言でいえばイギリスのアメリカ的な世界になっています。とりわけこのタイトル曲は、ハードボイルドな曲調が実にシブイです。pianoはマックス・ミドルトンでしょう。