night#3

フリー・ソウル・ヴァイブズ

フリー・ソウル・ヴァイブズ

  • アーティスト: オムニバス,リトル・ビーバー,エディ・パルミエリ,エドガー・ブロートン・バンド,ブルー・スウェード,スカイライト,シルバーズ,C.M.ロード,ラティモア,ナンシー・ウィルソン,ファズ
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1996/08/07
  • メディア: CD
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■A Night In New York / Elbow Bones & The Racketeers
めずらしくフリー・ソウル系のコンピレーション聞いてます。従来の縦割りの音楽の聴き方でなく、ジャンルを超えた横割りの聴き方、としてフリー・ソウル、レア・グルーヴのブームがDJなどクラブ・カルチャーを中心に浸透し始めたのが、95年頃で、橋本徹の「Suburbis Suites」などの雑誌、フリーペーパーを中心に渋谷系を巻き込んで、03年頃までに大きくブレイクしました。もともと実態のない「フリー・ソウル」という言葉(従来の黒人音楽の聴き方を超えた、フォーク、ロック、ジャズ、ブラジルなどを巻き込んだそういう音楽の総称で、具体的なジャンルを表すわけではない、といいます)ですが、特定のスタイルではないと言いつつ、聴き手はなんとなくイメージするものがあって、言葉が形骸化している感じはあります。
さてエルボウ・ボーンズ&・ザ・ラッケティアーズは、キッド・クリオールことオーガスタ・ダーネルの変名バンドです。いやあまさか、こうやって取り上げることになるとは夢にも思いませんでした。80'sの「ミュージック・マガジン」の裏表紙は東芝EMIの広告がよく乗ってましたが、キッド・クリオール&ザ・ココナッツやらこのエルボウ・ボーンズは印象的なイラストでよく覚えてます。まあ当時からうさんくさい格好のディスコ系アーティストという認識はありましたが、この"Night In New York"はなかなか心地いい。voのステファニー・フラーはなかなかそそります。他の曲はビッグ・バンドなオールド・タイミーな世界の様ですけど、この曲い至ってはしっかり80's。
話は先のフリー・ソウルに戻るけど、CDのライナーは対談形式で各曲紹介もありますが甚だ頼りない。少なくともどこから何年リリースの何というLPに入ってる曲で〜とか、そのアーティストの基本的な位置づけがなくちゃしょうがない。そういう旧態然とした事からの脱却がフリーソウルなのだからしょうがないと言えばそうなのですが、そういうことに反発して細かい文字で解説を付ける「Vanda」誌のスタイルにもちょっとついてゆけないのですが…