new york#3

Mike Finnigan

Mike Finnigan

■New York State Of Mind / Mike Finnigan
マイク・フィニガンはオハイオ出身のorgan弾き&シンガーです。フィニガン&ウッドとしてBlue ThumbにLPを出していますが、ジミ・ヘンドリックスの「Electric Ladyland」セッション、ブラザーフッドデイヴ・メイスン・バンド、そこから派生したDFKバンド、CS&Nのサポートなど数多くのセッションがある人でもあります。
76年にWarner Brosからリリースした初ソロは、マッスル・ショールズとNY録音で、基本的にはゴスペル〜R&Bに根差したあたたかいvoを聞かせます。エド・スラッシャーによるジャケットは冬のNYといった感じですが、歌声はホットです。ほとんどがカヴァーで、ジェシ・ウィンチェスターの"Mississippi On My Mind"、アラン・トゥーサンの"Holy Cow"と"Performance"、ジョン・セバスチャンの"The Room Nobody Lives In"、マザーロードのウィリアム・スミッティ・スミスとスティーリー・ダンのデイヴィッド・パーマーの共作"Saved By The Grace Of Your Love"など。その中でもバラード系が光るのですが、ビリー・ジョエルの"New York State Of Mind"も取り上げています。76年というジョエルのブレイク前夜("Piano Man"のヒットがあるので一発屋でした)のタイミングなので、純粋に曲をチョイスしてのものでしょう。prodはジェリー・ウェクスラーで、おなじみのロジャー・ホーキンス(ds)、デイヴィッド・フッド(b)、バリー・ベケット(kb)、ピート・カー(g)にまじってエイモス・ギャレット(g)、マリア・マルダー(vo)の名前も見られます。