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Condition Red!: The Complete Goodees

Condition Red!: The Complete Goodees

■Condition Red / The Goodees
ガール・グループのブームが完全に終わりを告げた67年にメンフィスから登場したのがグッディーズです。サンドラ・ジャクソン、ジュディ・ウィリアムス、ケイ・エヴァンスの白人3人組で、Stax傘下のHipからデビューしています。"Condition Red"('68)は、バイカーのBFを自動車事故で失うというデス・ソングで、明らかにシャングリ・ラスの影響下にある曲です。68年のサイケ時代に、こういう時代遅れのグループが登場したのは、サイケの影響が薄かった南部からだったというのがおもしろいです。69年の唯一のLP「Candy Coated Goodees」がボーナストラックを入れて去年AceからCD化されましたが、ほとんどの曲を手掛けているのはデトロイトのソングライター・チームのドン・デイヴィスとフレディー・ブリッグスです。そのLPでは、エンジェルズやクリスタルズのカヴァーもありますが大半はオリジナルで、南部らしさ(サム&デイヴを手掛けたデイヴィッド・ポーターがスタッフに加わっているらしいです)はあまり感じられません。ジミー・ウェブの"Worst That Could Happen"(ブルックリン・ブリッジのカヴァーらしいです)や、"Double Shot"、"Girl Crazy"など佳曲も多いです。