Brooks,Elkie(エルキー・ブルックス)

Rich Man's Woman & Two Days Away

Rich Man's Woman & Two Days Away

a■■■Rich Man's Woman('75)
b■■Two Days Away('76)
60'sはガールシンガーとしてシングルを出してエルキー・ブルックスの名前を知らしめたのはロバート・パーマーとのツィン・voが冴えるヴィネガー・ジョー時代。74年にVJが解散すると、エルクはさっそく渡米しLAのレコード・プラントで録音完成したのがa。ゴージャスでちょっとイメージ違いのジャケもあってなかなか手が出にくい1枚ですが、悪くない。クリスタルズの"He's A Rebel"(作者はジーン・ピットニー)、レオ・セイヤーの"Tomorrow"、ストーリーズの"Take Cover"といったカヴァー曲以外はすべてオリジナルです。洗練されたヴィネガー・ジョー的な音で、泥くさいブリティッシュ・ロックっぽさはほとんどありません。それでもエルクのはじけるvoは十分魅力的で、チャート的には失敗でしたが、レゲエ風の"Jigsaw Baby"、たたみかけるような"Where Do We Go From Here"などは名曲です。
77年の2枚目bではリーバー&ストーラーがprod(この伝説的なソングライター・チームはスティーラーズ・ホイールやプロコル・ハルムなども手掛けています)しており、"Pearl's Singer"(#8)、"Sunshine After The Rain"(#10)といったヒット曲も生まれました。
ヴィネガー・ジョー時代の仲間スティーヴ・ヨーク(b)やパシフィック・イアドラムのアイザック・ギロリー(g)、ジーン・ルーセル(kb)らに交じってピート・ゲイジ(g)の名前も見られます。
その後も1ダース以上のアルバムがありますが廉価レーベルから乱雑にCD化されていて、別の意味で手が出しにくい。

60'sの活動を知るにはここ