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I Can't Stand Still

I Can't Stand Still

■I Can't Stand Still / Don Henly
祝(でもないか)イーグルス来日という事で…
イーグルスの解散が正式に表明されたのは82年の事でした。バンド時代からソロ活動を並行して行っていたジョー・ウォルシュは別格ですが、すぐさま動きだしたグレン・フライのソロがルーツであるR&Bを基調とした趣味的なものであったのに対し、シリアスに徹したヘンリーの初ソロも82年リリース。来るべく80年代型デジタル・ロックに対応した打ち込みの音づくり、ニュー・ウェイヴ風と呼ぶには骨太のサウンドでしたが、独特のビター・ヴォイスを僕らファンは待ち望んでいたのでした(そういえばスティーヴィー・ニックスの"Lether And Lace"でヘンリーのvoが登場するあたりの高揚感も格別でした)。ラス・カンケル(ds)、アンドリュー・ゴールド(kb)、ボブ・グロウブ(b)、ケニー・エドワーズ(b,g)、J・D・サウザー(vo)、ルイーズ・ゴフィン(vo)、ウォーレン・ジヴォン(vo)らAsylumになじみある人たちから、Totoスティーヴ・ルカサー(g)、ジェフ・ポーカロ(ds)、ハートブレイカーズのベン・テンチ(kb)、ビル・ウィザース(vo)ら豪華ゲストが参加しています。そのタイトル曲は全くイーグリーでないシンセ・ロック。重いその音が明るいイメージだったカリフォルニア・サウンドの「今」を象徴していて印象的でした。