thunder#3

Rowans

Rowans

■Thunder On The Mountain / Rowans
ボストン出身のピーター・ローワン(g,vo)は、67年デイヴィッド・グリスマン(mand,g)とのアース・オペラで注目された人で、その後ブルーズ・プロジェクトの進行形とも言える、シートレインに参加。そこで一緒だったリチャード・グリーン(vn)、グリスマン、ビル・キース(fdl,steel)、バーズのクラレンス・ホワイト(g)とのミュールスキナ―、デッドのジェリー・ガルシア(g)、グリスマンらとのオールド・イン・ザ・ウェイなど、フォーク、ブルーグラス系の活動も知られる人です。
弟のクリスとローニンのローワン兄弟がやっていたローワン・ブラザーズは、もっとポップなカントリー・ロック・バンドで72年にColumbiaからデビュー。ガルシアやビル・クリューツマン(ds)も参加したファースト「Rowan Brothers」では、ピーターはゲスト参加ですが、Asylumに移った75年のセカンド「Rowans」(以降はローワンズ名義)では正式メンバーとなっています。リズム・セクションはデイヴィッド・ヘイズ(b)とラス・カンケル(ds)で、同時代のイーグルスにも似たカントリー・ロックです。
この"Thunder On The Mountain"は切れ味鋭いスライドをフィーチャーしつつ、後半はエスニックなプログレ的な展開を見せるナンバーです。