11042◆◆夕陽のギャングたち('72伊)

監督:セルジオ・レオーネ
出演:ロッド・スタイガージェームズ・コバーン
マカロニ・ウエスタンを代表するレオ―ネ監督の後期作品で、当初は「Once Upon A Time…The Revolution」というタイトルで製作されたといいます。原題は「Giù la testa」で今回のOAは英語版の為「Duck, You Sucker」となっています。但し興行的に振るわなかったため、一部では「A Fistful of Dynamite」に代えられました。

舞台は革命の混乱の最中にあるメキシコ。山賊一家の頭目フアン・ミランダ(スタイガー)と元IRAの闘士であるジョン・マロリー(コバーン)が出会うところから物語は始まる。爆発物のエキスパートであるジョンを仲間に引き入れて、かねてからの夢だったメサ・ヴェルデ国立銀行を襲撃しようとするフアン。最初はフアンをてんで相手にしていなかったジョンも、最終的にはフアンの計画に協力することになる。
ジョンの助力を得て意気揚々と銀行を襲撃するフアンとその一味だが、そこには現金の代わりに現政権に反抗する政治犯が収容されていた。ジョンに騙される形で心ならずも革命の英雄となってしまったフアンは、以後もジョンと共に革命の渦に巻き込まれていく。

とまあ、革命にいやおうなく巻き込まれてゆく田舎の山賊一家の話ですけど独特のテンポにはやはりついてゆけなくて長尺の話はつらいです。冒頭のくだりはなかなか印象的で、つかみはOKなのですけど、まあコバーン出演ではなかったら見なかったものです。