緑#2

悲しいほどお天気

悲しいほどお天気

■緑の街に舞い降りて / 松任谷由実
ユーミンの「流線形'80」('78)と「サーフ・アンド・スノウ」('80)に挟まれた3枚のアルバムはどれも地味で忘れられがちですけど…「Olive」('79)に続いてハイペースでリリースされたこの年2枚目の「悲しいほどお天気」は、シングル曲なしながら、"Destiny"、"78"(上田正樹参加)、"ジャコビニ彗星の日"といったナンバーを含むLPです。松任谷となってから4枚目。盛岡を歌った歌として岩手県民には非常に親しまれている歌らしいですけど、元々その意図があって書かれたのかは不明。それでも79年という時代にはちょっと懐かしい感じのsteel-g(尾崎孝)の入ったカントリー・ロック的な音づくりで昔から好きな歌でした。

アルバムのタイトル曲は荒井時代をちょっと思わせる私小説風のもの。但し曲調はすっかりAORですけど。松任谷正隆(kb)、林立夫(ds)、松原正樹(g)、高水健司(b)らが参加。vbソロもあり。

それにしても99年に出て以来リマスターされていないの?一連のユーミン作品きっと音はやせ細ってるのだろう。