spirit#3

Nightingales & Bombers

Nightingales & Bombers

■Spirit In The Night / Manfred Mann's Earrth Band
チャプター3を解散させたマンフレッド・マンが次に着手したのが第4章のアース・バンドです。1期2期時代より積極的にディラン作品を取り上げてきたマンですが、この4期では、ディラン、スプリングスティーンランディ・ニューマンといったすでに確立されたsswの作品を、ドラマティックなハードロック〜プログレッシヴ・ロックのスタイルで再生させるという試みです。
72年にPhillipsから「Earth Band」でデビュー。「Glorified Magnified」('72)、「Messin'」('73)、「Solar Fire」('73)、「The Good Earth」('74)と精力的にアルバムをリリースし、75年に出したのが「Nightingales And Bombers」です。「Solar Fire」からBronzeにレーベルを移しているのですけど、移籍第3弾でここからスプリングスティーンの"Spirit In The Night"をカヴァーしています。後付けですが、次作の大ヒット「Roaring Silence」からの"Blinded By The Light"も同じスプリングスティーンということで、"Spirit"の場合はとりあえず試しでやってみたという感じでもあります(そろそろディランのカヴァーにも飽きてきたし、スプリングスティーンもディランの再来とデビュー時には言われた人だし…)。メンバーは、マン(kb,syn)、ミック・ロジャース(g,vo)、コリン・パターソン(b)、クリス・スレイド(ds)という4期スタート時の面々。
但し「Roaring〜」ではクリス・トンプソン(vo,g)が参加し、"Blinded"をヒットさせた事から下の動画(おそらくはMidnight Special)では、すっかり主導権をトンプソンが握った感じでもあります。