summer#3


■Indian Summer Rain / Yellow Dog
"Under The Boadwalk"というドリフターズの63年のヒット曲の作者である、ケニー・ヤングはNY出身のユダヤ人ですが、70'sに渡英し、ウッドゥン・ホースのスーザン・トレイナーが結成したフォックスに参加します。このフォックスはスーザン改めヌーシャ・フォックス(vo)をフィーチャーしたビザールなポップ・バンドで、ヌーシャ(元々はオーストラリア出身)が、ヤングprodのチャ―メッツの"Please Don't Kiss Me Again"に参加した事で知り合ったといいます。フォックスは、GTOに3枚のLPを出し解散。そこそこシングル・ヒットがあったバンドでしたが、解散後同僚のハービー・アームストロング(g,vo)と結成したのがイエロー・ドッグです。バックにはフォックスのゲイリー・テイラー(b)、ジム・ギャノン(g)も参加。他にはアンディ・ロバーツ(g)やゲリー・コンウェイ(ds)といった英フォーク・ロック・シーンのヴェテランも参加しています。
時にNew Waveの時代、Virginと契約して77年に「Yellow Dog」でデビュー。音の方はアメリカナイズされたハーモニーを聞かせるポップ・バンドですけど、やはりそこは英国産らしさがあります。
"Indian Summer Rain"は、ユニークなメロディのナンバーで、♪Here comes here comes here comes〜のくだりが耳に残ります。ニール・ヤングっぽい"For Whatever Its Worth"なんてバッファロー・スプリングフィールドのパロディの様な曲もあります。