fever#2

フライング・ブリトウ・ブラザーズ+8

フライング・ブリトウ・ブラザーズ+8

■White Line Fever / The Flying Burrito Brothers
FBBというとグラムのいた頃ばかりが語られるのはまあ仕方がないのでしょう(ちょうどジェームズ・ギャングのジョー・ウォルシュ時代ばかりが話題となるのと同じ)。「Burrito Deluxe」の後
グラムが抜け、バンドはスニーキー・ピート・クレイナウ(steel)、クリス・ヒルマン(b,mand,vo)、バーニー・レドン(g,banjo,vo)、マイク・クラーク(ds)を中心に続きますが、新加入のリック・ロバーツ(g,vo)の個性が良く出たのが3枚目に当たる「Flying Burrito Brothers」('71)です。良く言えばソフトな優しげな味わい、悪くいえば甘ったるいという印象で、グラムの強烈な個性に比べると影が薄いのも仕方がないです。ロバーツの書いた代表曲とされる"Colorado"も僕には、リンダ・ロンシュタットのヴァージョンですら甘すぎる感じしかなかったのですが、ロバーツがそのメロディー・メーカーぶりを発揮するのは、FBB解散後出した2枚のソロとファイアフォールでしょう。
さてマール・ハガードのカヴァー、"White Line Fever"ですが、ゆるやかなカントリー(ロック)で随分落ち着いた印象を受けます。タイトルの白線とはハイウェイの車線を分けるラインの事らしいです(当然トラック・ドライヴァーの歌なので)