shadow#3

ラヴ・ハンター+4

ラヴ・ハンター+4

■Walking In The Shadow Of The Blues / Whitesnake
リアルタイムでホワイトスネイクを聞いてたのは78年から80年頃までで、あの頃はまったく無視されてて、「音楽専科」あたりがひとり気を吐いてたくらいか。当然レインボーを聞く友人はいたが、カヴァーデイルのことなんか周りではだれも気にしていなかった。バンドは「Trouble」('77)でデビュー後この「Lovehunter」('78)でブレイク、次の「Fool For Your Loving」('79)で最初のピークを迎え、以後アメリカナイズされたへヴィ・メタル・バンドとして君臨してゆくのだけど、僕にとっては「Lovuhunter」までかな。すでに当時から感じてたことだけど70'sのブリティッシュ・ロックと比べると深みに欠けるし、ポップなメロディーも空回りしてる感じはあった。けどライヴに限っては「Live At Hammersmith」は素晴らしかったけど、NWOHMのブーム後の「Live In The Heart Of The City」は全然ダメ。
さてデイヴィッド・カヴァーデイル(vo)、バーニー・マースデン(g,vo)、ミッキー・ムーディー(g)、ニール・マレイ(b)、デイヴィッド・ドウル(ds)にジョン・ロード(kb)を加えた編成になったホワイトスネイクの2枚目。ジャケットのひどさに関することはもうやめよう。性差別をあからさまに助長させるようにカヴァーデイルはジャケットを依頼したという。基本的にブルーズをベースにした、当時では時代遅れともいえるオーソドックスな歌ものハードロック。ところどころにパープルを思わせるリフが入ってるのはファンサーヴィスというよりは、マネージメントからの要請の気もする。このバンドが一番引き立つと思えるのはムーディーのスライドgが入ったブギ、"You'N'Me"の様な曲だと思う。長らくステージで演奏されたタイトル曲と"Walking In The Shadow Of The Blues"はやはり素晴らしい。