ジェームズ・ギャング

Straight Shooter

Straight Shooter

■Straight Shooter:James Gang
ジョー・ウォルシュが抜けた後のジェームズ・ギャングは新たにブッシュのドミニク・トロイアーノ(g,vo)とロイ・ケナー(vo)を加え新たなスタートを切ります。旧メンバーが曲を書かない、リズム隊ということもあって、バンドはどうしても新メンバーの色に染まってゆくのですが、この2人の参加は、それまでウォルシュの色が濃かったバンドをうまく変化させています。少なくともケナーのハイトーンのvoはよりハードロックに適しています。リリースは72年ですが、意外と黒っぽくファンキーな感じも受けます。それまであまり個性を感じさせなかったデイル・ピーターズのbassが"Kick Back Man"では曲をぐいぐい引っ張ります。またアコギを使った"Get Her Back Again"や"Getting Old"(トロイアーノがvoを取る)、"Let Me Come Home"といったメロウな曲の方がうまくケナーのvoをひきたてます。