ボーダーライン

スウィート・ドリームス・アゲイン?ザ・セカンド・アルバム

スウィート・ドリームス・アゲイン?ザ・セカンド・アルバム

■The Second Album / Borderline
steel-gの入った音楽は大好きだが、ちょっとやりすぎというものもある。ザ・バンドをカントリーロックと呼んだ人たちもかつていたが、ザ・バンドにカントリーロック・テイストを3割増しにしたのがこのボーダーライン。ジョン&デイヴィッド・ガーシェンとジム・ルーニーのトリオで、Avalancheから73年に「Sweet Dreams And Quiet Desires」という唯一のLPをリリースしていた。そのボーダーラインのオクラ入りしていた幻の2枚目(74年録音)が、日本でCD化されたのが01年。まだルーツロック〜カントリーロック再評価の波が国内に届いてた頃の話。解散してしまったベター・デイズのエイモス・ギャレット(g)、クリス・パーカー(ds)、ハングリー・チャックのベン・キース(steel)、デイヴィッド・サンボーン(sax)、ブレッカー兄弟(sax)をフィーチャーしたウッドストック産のカントリーロック。枯れた味わいの歌声が、steelの優しげなトーンに乗って炸裂。春の木漏れ日を思わせるこのトーンもここまで続くと少々飽きるか。とはいっても"Beginning Of The End"は名曲。どことなく、はちみつぱいや葡萄畑など同時代の日本のロックに通じるものがある。