イヴ

Take It & Smile

Take It & Smile

■Take It And Smile:Eve
サイケデリック漂流記」にて知った1枚。デトロイト出身のローラ、マーシャ、アレックス、ジョーンによる4人組ガール・グループのママ・キャッツは、67年に結成、地元を中心に活動。すでにガール・グループのブームは終わっていたが、サイケデリックの波を受けバンド名をハニー・リミテッドと改名しLAへやってきてリー・ヘイゼルウッドのLHIと契約。セールス的に失敗に終わったファーストをLHIに残し、アレックスが抜け(JD・サウザーと結婚していたそう)、3人組となりイヴと改名しLHIからリリースした2枚目がこの「Take It And Smile」('70)。サイケファンには知られた1枚とか。ユニゾンで歌われるvoがゆるいカントリー・ロック風味の演奏と伴って不思議な酩酊感あり。JTの"Lo And Behold"、フレッド・ニールの"I've Got A Secret"、ビージーズの"Give A Hand"、バカラックの"Anyone Who Had A Heart"、ディランの"You Go Your Way"などをカヴァー。ハル・ブレイン(ds)、ジョー・オズボーン(b)、ジェームズ・バートン(g)、ライ・クーダー(g)、ゲイリー・イリングワース(kb)らが参加。注目はタイトル曲が若きグレン・フライの名前が共作者としてクレジット。デトロイトのママ・キャッツ時代、バックを務めたメンバーにフライやボブ・シーガーがいたとライナーにある。