ファビュラス・ラインストーンズ

ファビュラス・ラインストーンズ (生産限定紙ジャケット仕様)

ファビュラス・ラインストーンズ (生産限定紙ジャケット仕様)

■The Fabulous Rhinestones
20年くらい前に下北フラッシュで買ったLPを持ってたので、99年のヴィヴィッド盤は買わなかったけど、今回Riverman MusicからCDを勢いで購入。LPで見つけるまでは名前も知らなかったバンドだったけど、引っかかってきたのはポール・バタフィールド(harp)の参加とボニー・レイットウッドストック録音のセカンド「Give It Up」に参加していたカル・デイヴィッド(g,vo〜元イリノイ・スピードプレス)の存在です。あとジョン・サイモン特集のレココレ誌に紹介されてたこともあったかな。元エレクトリック・フラッグのハーヴィー・ブルックス、デイヴィッド、元バッキンガムスのマーティ・グレッブ(kb,vo)、ディノ・アンディノ(perc)、グレッグ・トーマス(ds)の5人組。72年にJust Sunshineからデビュー。ウッドストック・フェスの運営チームの一人だったマイケル・ラングが作ったレーベルですが、このマイナー・レーベルから出たおかげで素晴らしい内容にもかかわらずさっぱり売れませんでした。いや売れる売れない以前に人々の耳に届かなかったらしい。現在はメロウ・グルーヴという流れで評価された関係もあるけど、確かにザ・バンドやベター・デイズといった同時期の同郷のバンドと比べるとソウル志向が強い。まろやかなstringsの入った"Living On My Own Time"、サンタナを思わせるorganがメロウな"Easy As You Make It"、ファンキーなホーンズの入った"Free"などが聞きもの。低くソウルフルなデイヴィッドの歌声が印象的で、グレッブとの声質の違いを楽しむのもまたいい。