ロング・ミスティ・デイズ

■Long Misty Days:Robin Trower

Long Misty Days

Long Misty Days

幾何学的なイラストのジャケットと中身が全くのミスマッチなロビン・トロワーの4thスタジオ作('76,Chrysalis)。通産5thで前作の「Live」は唯一幾何学的模様ではないジャケだった。ちょうど77年1月に初来日ということもあって、なかなか取り上げられにくい音楽ではあるが、当時の雑誌ではわりと扱われていた気もする。例によってジミ・ヘンの再来的な記事だが。さてトロワー(g)、ジム・デューワー(vo,b)、ビル・ローダン(ds)によるパワートリオながら、流れるようなgソロを中心としたある意味宗教的なブルーズ(ストレートなブルーズではないので一瞬わかりにくいが)が続く。タイトル曲"Long Misty Days"でのデューワーの絞り込むようなvoがシブイ。最大のヒットとなった"Caledonia"(#82)は、チャートを意識したようなシンプルなナンバーで、ある意味ファンキー。ロッド・スチュワートで有名になったサザーランド・ブラザーズの"Sailing"もカヴァー。