ホークウインド

■Hawkwind

Hawkwind

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ホークウインドの長い歴史はこのアルバムからスタート。デイヴ・ブロック(g,vo)、ニック・ターナー(sax,fl,vo)、ミック・スラットリー(g)、テリー・オリス(ds)、ディック・ミック(electronics)、ジョン・ハリスン(b)のラインナップが最初。まもなくスラットリーがヒュー・ロイド・ラングトン(g)に代わって、デビュー・シングル"Hurry On Sundown"('70)のレコーディングにとりかかる。そのシングルはオーソドックスなフォーキーなサイケで意外な印象。プリティ・シングスのディック・テイラーのprodでデビュー作がリリースされたのが70年8月。ヘヴィなリフが影をひそめ、ずいぶん地味な印象を受ける。ディック・ミックのelectronicsもずいぶん控え目で、おどろおどろしいインストの"The Reason Is"なんかゴーストが出てくる前のBGMみたいだ。サイケ時代のピンク・フロイドの亜流という意見もあながちはずれてはいない。唯一セクシーな"Seeing It As You Really Are"が後のスタイルに近いかな。