■John Barleycorn Must Die:Traffic
スティーヴ・ウィンウッドの
ブラインド・フェイス参加の為解散していた
トラフィックの再編第1作。元々は
ブラインド・フェイスが解体したのちソロ「Mad Shadows」のレコーディングに、メイスン、キャパルディ、ウッド&フロッグがものにならなかった元メンバーのジム・キャパルディ(ds,vo)とクリス・ウッド(sax,fl,kb)を加えた事から始まったもの。当然解散前よりもウィンウッドの比重が大きくg,b,kb,voをこなす。"Glad"と"Freedom Rider"はメドレーとなったもので以後もコンサートのオープニングを飾ることが多かったもの。
インプロヴィゼーション主体のまさに
トラフィック的な音。タイトル曲は有名なトラッドでフェアポート・コンヴェンションあたりからの影響も感じられるフォーキーなもの。ちなみにjohn barleycornとは大麦のことで、一度刈り取られ(死に)、アルコールとなって再生するというストーリーはバンドの再編をイメージさせる。"Every Mothers Son"はタイトルから宗教的なニュアンスが含まれているが音は英国スワンプ的なもの。gとorgでウィンウッドは活躍。
去年だかDeluxe Editionが出たが、手持ちのリマスターCDでは、この時期のNYの
フィルモアでのライヴ3曲が含まれている。これはリリース後すぐに回収されたと言われている「Live November 70」からのナンバー。