レット・イット・ロール

Let It Roll: Live on Stage

Let It Roll: Live on Stage

■Let It Roll/Live 1971:Ashton Gardner & Dyke

日本ではさっぱりの評価ですが、アシュトン・ガードナー&ダイクはなかなか渋いバンドです。デレク&ザ・ドミノスの名付け親(アシュトン)だったり、ジョージ・ハリスンとの交流もあったりと本国ではそこそこの位置づけにあったのは、全身のリモ・フォーがリヴァプール界隈では名の知れたビートバンドだったということもあったのでしょう。70'sの初めの英ロックシーンでは、ストレートなホワイト・ブルーズではないものの、ブラスを起用したジャズロック〜R&B的な音は(たとえば米国のエドガー・ウィンターのホワイト・トラッシュに近いかも)、なかなかカッコいい。トニー・アシュトンがパープルのジョン・ロードとの交流があった関係でパープル関連作品ではしばしば名前が出てくる人ですが、非ハード・ロックな人なんで、当時日本のリスナーがどこまで聞いてたのかは不明です。
さて01年にPurpleから発掘された71年ベルギーでのライヴで、アシュトン(kb,vo)、キム・ガードナー(b)、ロイ・ダイク(ds〜ちなみに夫人はホークウインドのダンサー,ステイシア)の3人にミック・ライバー(g)、ジョン・マムフォード、ライル・ジェンキンス、デイヴ・キャスウェル(horn)が加わっています。