夏草の誘い

Hissing of Summer Lawns

Hissing of Summer Lawns

■The Hissing Of Summer Lawns:Joni Mitchell
75年の本作「The Hissing Of Summer Lawns」から80年のライヴ盤「Shadows And Light」までは一応ジャズ期と呼ばれています。ジャズ〜フュージョン系のミュージシャンがこぞって参加し、基本線はジョニ・ミッチェルの世界ですけど、バックの音はジャジーなものになっています。それは、チャールズ・ミンガスに傾倒した79年の「Mingus」で頂点に達するのですけど、ここではジョン・ゲリン(ds)、マックス・ベネット(b)、ロベン・フォード(g)のLA・エキスプレスの面々、ラリー・カールトン(g)、バド・シャンク(fl)らの参加で耳触りは悪くないです。"In France They Kiss On Main Street"での開放感あふれるgはフォードとジェフ・バクスター(コーラスでC&N、JTも参加)でこれがベストトラック。A面では"Edith And The Kingpin"、"Don't Interrupt The Sorrow"が印象的。ってこれはLP時代(覚王山のハーフウェイ・ハウスとか上前津のバレンタイン・レコード・マートとかあの辺で買った)の感想と同じ。タイトル曲は、意外と渋い。