キャラメル・パパ

12012■キャラメル・パパ:VA(パナム/日本クラウン:CRCP28105)
これは懐かしい。僕が熱心にティン・パン系の70'sポップを漁って聞いてたのは、90's後半のことで、もちろんB先生の存在も大きかった。DJたちが和ものレア・グルーヴとしてティン・パン系の音に注目し始めた96年、フリー・ソウル的視点で編まれたコンピが本作。それまで意味のないカタログを連発(まさに乱立といった感じ)してきたクラウンらしからぬ仕事で、監修はWORLD FAMOUSの二見裕志氏。

1. サマー・コネクション~シングル・ヴァージョン(大貫妙子)
2. 微熱少年(鈴木茂)
3. ホンコン・ナイト・サイト(松任谷正隆)
4. ワンダー・ラスト(大貫妙子)
5. ウッド・ペッカー(鈴木茂)
6. 北京ダック~シングル・ヴァージョン(細野晴臣)
7. マイ・ネーム・イズ・ジャック(ムーンライダーズ)
8. くすりをたくさん(大貫妙子)
9. 砂の女(鈴木茂&ハックルバック)
10. ディスフィナード(前田憲男 with ティン・パン・アレー)
11. 恋の四月 恋の九月(太田幸雄 with ハミングバーズ)
12. チャタヌガ・チュー・チュー(細野晴臣)
13. 100ワットの恋人~イエロー・マジック(鈴木茂&ハックルバック)
14. シー・イズ・ゴーン(ティン・パン・アレー)
15. グレート・アメリカン・ファンキー・ガール(鈴木茂&ハックルバック)
16. ソバカスのある少女(ティン・パン・アレー)
17. 気づいたときは遅いもの(松任谷正隆)
18. 都会(大貫妙子)
19. ホワッツ・ゴーイング・オン(柄本明)
20. 航海日誌(ティン・パン・アレー)

とはいってもティン・パン系(オリジナルLPは2枚のみ、あとは鈴木茂細野晴臣松任谷正隆のソロ)では圧倒的にタマ不足で、毛色の違う(7)(11)(19)を交えるなど苦肉の策もあり。オリジナルアイテムが紙ジャケで出そろった今、このコンピの役割は終わった感じもするけど、懐かしさのあまり(というか自分でセレクトを作ったので(まだカセット時代だけど)、聞き込んで入るけど)、つい。
(1)は山下達郎の放送で初めて聞いた、7"ヴァージョン(dsはクリス・パーカー)。(4)は坂本龍一のarrが冴える。(6)もpercが強調された7"ヴァージョン。(7)はピチカートもカヴァーしたムーンライダーズの日本語カヴァー(オリジナルはジョン・サイモン)。(13)は小林克也のナレ入りの「Yellow Magic Carnival」ヴァージョン。(10)は当時未CD化だった前田憲男によるアントニオ・カルロス・ジョビンのカヴァー。