アクアラング

■アクアラング:ジェスロ・タル(東芝EMI:TOCP67664)

アクアラング

アクアラング

1. アクアラング
2. クロス・アイド・マリー
3. 失意の日は繰り返す(チープ・デイ・リターン)
4. マザー・グース
5. 驚嘆(ワンダリング・アラウド)
6. アップ・トゥ・ミー
7. マイ・ゴッド
8. 讃美歌43番
9. 後流(スリップストリーム)
10. 蒸気機関車のあえぎ(ロコモーティヴ・ブレス)
11. 終末(ワインド・アップ)
12. リック・ユア・フィンガーズ・クリーン
13. 終末(ワインド・アップ)(クォッド・ヴァージョン)
14. イアン・アンダーソン・インタヴュー(抄録)
15. ジェフリーへ捧げし歌(BBCセッションズ)
16. ファット・マン(BBCセッションズ)
17. ブーレ(BBCセッションズ)

何度かジェスロ・タルにはチャレンジしたがやっぱりそんなに好きなバンドではない。最初がfluteとアコースティックな音に引っかかった10代の頃で、2枚組ライヴ「Burstin' Out」('79)に撃沈。
その後「Heavy Horses」('78)、初期に帰って「This Was」('68)、「Stand Up」('69)を聞くけどブルージーな感じは悪くないが、そんなに引っかかってこないんだなあ。イアン・アンダーソン(vo,kb,fl)、ミック・エイブラハムス(g,vo)、クライヴ・バンカー(ds)、グレン・コーニック(b)の4人でスタートし、エイブラハムスに代わってマーティン・バレ(g)が加わり、ジョン・イーヴァン(kb)が参加して5人組となり、ワイルド・ターキーに参加したコーニックに代わってジェフリー・ハモンド(b)が参加した4thがこの「Aqualung」。#4UK/#7USと大ヒットした理由はよくわからない。キャッチーな曲があるわけでもないし、演奏的に優れてはいるだろうけどやはり僕に訴えては来ないのだ。(1)はタルの曲でもへヴィなりフをもったもので代表作とされるが、わかりにくい。むしろフォーキーな表情をたたえた(4)(9)がいい。宗教に対する懐疑というテーマとはこの際どうでもいい感じ(このアルバムを評価している人々はこの歌詞の部分とへヴィなサウンドの融合に重きを置いているのがほとんど)。