ソーニャ・クリスティーナ(Sonja Kristina)

ソーニャ・クリスティーナのvoはダリル・ウェイのviolinと同じくらいカーヴド・エアーの音楽を決定づけています。ソーニャなしのカーヴド・エアーはちょっと考えられないですもの。60's後半の黎明期の英ロックは、新しい事なら何でもありのカオス状態でしたが、クラシックの楽器だったviolinをアンプでつなぎ、パワフルな女性voをフィーチャーしたカーヴド・エアの音楽は独創的なものでした。フランシス・モンクマンとウェイは英王立音楽院の出身でクラシックの素養があり、これにフォーキーかつパワフルなソーニャの音楽性とロックンロールのダイナミズムが一体となり見た目も華やかなプログレサウンドとなりました。とりわけ有名なのがWarner Brosから出た初期の3枚ですが、初めて聞いたのは一旦解散後再結成したライヴなので、そこでのパンキッシュなシャウトするvoを聞いてソーニャとはそういう風にしか歌わない人と思ってたんで、スタジオ作品でのメロウな歌声にはびっくりしました。"Marie Antoinette"は静と動がくっきりしたドラマティックな曲で、70's初期にはドイツ、ベルギー、フランスのTVでの映像がいろいろ残されてます。また後期のメンバーで後にポリスのスチュワート・コープランドとは恋愛関係にあったようです。