★★★UNTITLED−The Byrds ('70)

Untitled: Unissued (Exp)

Untitled: Unissued (Exp)

ビーチ・ボーイズと並んでバーズも60'sから西海岸で活動する重要バンドです。ロジャー・マッギンを中心に、数多いメンバーチェンジと共に、フォーク・ロック〜サイケデリック〜カントリー・ロックと音は変化してきました。68年の「Sweetheart Of The Rodeo」で当時としては全く新しいカントリー・ロックに挑戦して以来、マイナー・チェンジはあるものの基本線は、カントリー・ロックです。

70年に出た「Untitled」(タイトルのないアルバム)は、1枚目がライヴ、2枚目がスタジオ録音の2枚組。ライヴの方は、マッギン(g,vo)、クラレンス・ホワイト(g,vo)、スキップ・バッティン(b)、ジーン・パーソンズ(ds,vo)のバーズ史上、最もライヴ向きと言われた編成だけに、聞きごたえのある充実した演奏ですが、長尺の"8 Miles High”はどうもね。
一方スタジオ作は、クラレンス・ホワイトのストリングス・ベンダー(エレクトリックgでペダル・スティールgの効果を出すためのイクイップメント)が大きくフィーチャーされ後期バーズの音に彩りを添えています。有名な”Chestnut Mare”をはじめ、ジーン・パーソンズらしさがよく出た"Yesterday's Train","You All Look Alike"など聞きもの多し。prodはテリー・メルチャー。

Legacyから再発された際、Untitled/Unissued としてボーナスディスクがついた2枚組CDとなりました。

原盤 Columbia:C30181~2 70年9月リリース。