ビューティフル・デビュー

WC025★★RITA COOLIDGE ('71)

リタ・クーリッジ

リタ・クーリッジ

リタ・クーリッジはナッシュヴィル出身のチェロキー・インディアンの血を引いた女性シンガーです。デラニー&ボニー&フレンズ(映画「バニシング・ポイント」でもちらり)やジョー・コッカーマッド・ドッグス&イングリッシュ・メンのコーラスでも活躍した人。70's半ばには夫となったクリス・クリストファーソンとのデュオ、更にはMOR風の「Anytime Anywhere」('77)で大ブレイクする人ですが、初期にはLAスワンプ風味の演奏をバックに素敵な歌声を聞かせています。

「ビューティフル・デビュー」と言う邦題が付いていた71年のファースト「Rita Coolidge」はある意味A&Mらしい中道路線が敷かれていておもしろいです。マーク・ベノの「Minnows」と似たムードなのは、クラレンス・ホワイト、ジェリー・マギー、ベノ、ボビー・ウーマックジム・ケルトナー、クリス・エスリッジらが共通してること。またprodが同じデイヴィッド・アンダールということもあります。スティーヴ・ヤング、アルバート・キング、マーク・ベノ、ニール・ヤングオーティス・レディングらのカヴァーに混じったヴァン・モリソンの”Crazy Love”が素敵です(といいつつ★★なのは、個人的にやっぱりこの人のvoにあまり引っかからないからです)

原盤 A&M:SP4291 71年2月リリース。