★★LADIES OF THE CANYON−Joni Mitchell ('70)

Ladies of the Canyon

Ladies of the Canyon

ジョニ・ミッチェルは、カナダ出身の女性sswで、一時はグリニッジ・ヴィレッジ周辺で歌ってましたが、カリフォルニアにやってきて67年に、当時バーズのデイヴィッド・クロスビーのprodでデビューしました。ジュディ・コリンズが歌った"青春の光と影”(Both Sides Now)、バフィ・セント・メリーが歌った”Circle Game”、CSN&Yが歌った”Woodstock”など、初期にはシンガーというよりは、ソングライターとして注目されていた感じです。

CSN&Yやママ・キャス・エリオット、ジョン・セバスチャンら仲間は、LA郊外のローレル・キャニオンにあったジョニの家で共同生活を営んでました。特に当時ジョニと恋仲にあったグラハム・ナッシュはこの家の事を”Our House”の中で”Our house is a very very very fine house〜”と歌っています。この共同生活から様々な歌が生まれ、それらを録音したのがジョニにとって3枚目になる「Ladies Of The Canyon」でした。

シンプルなイラストが白に映える印象的なジャケットで、”Woodstock”や”Circle Game”の本人ヴァージョンを収録。それまでアコギやピアノの弾き語り中心だった世界にミルト・ホランドperc、ジム・ホーンのsaxなど動的なものが持ち込まれています。コーラスをダビングした"Big Yellow Taxi"や、CS&Nとしてもバーズとしてもクロスビーがカヴァーした”For Free”もいいですが、日曜の朝的な敬虔な気持ちになる"Morning Morgan Town"も素敵です。

原盤 Reprise:6376 70年3月リリース。