デラニー&ボニー・ブラムレット(Delaney & Bonnie Bramlett)

オリジナル・デラニー&ボニー

オリジナル・デラニー&ボニー

白人男女ゴスペル・ファンクの最高峰。TV番組「Shindig!」のハウスバンド、シンドッグスの参加からリオン・ラッセルらLA・スワンプ・コネクションをたどり、69年白人として初めてStaxと契約しリリースしたのが記念すべき「Home」('69)(これ以前の録音は71年にGNP Crescendから出た「Genesis」で聴ける)で若きデラニーとボニーの才気あふれるゴスペル・ファンクが堪能できる。ちなみにこれはラッセル一座は未参加でドン・ニックスがprod。当初はジョージ・ハリスンのプッシュでAppleと契約予定が、結局Elektraにレーベルを移しての「Accept No Substitute」はオリジナル・デラニー&ボニー&フレンズのクレジット。ラッセル(p)、カール・レイドル(b)、ボビー・キーズ(sax)、ジム・ケルトナー(ds)、ボビー・ウィットロック(kb)、ジム・プライス(tp)、リタ・クーリッジ(vo)らが参加。

更にAtcoに移っての「On Tour」ではエリック・クラプトン(g)、デイヴ・メイスン(g)が加わった全英ツアーのライヴ。これはおそらくは一度も廃盤になっていない意外なアイテム。

メンツをジョー・コッカーのマッド&ドッグス&イングリッシュメンに取られたので、以降は若干メンバーが異なっている。ディキシー・フライヤーズやケニー・グラッドニー(b)、サム・クレイトン(perc)の後のフィート組らが参加した「To Bonnie From Delaney」('70)。「Motel Shot」('71)は早すぎたアンプラグドともいえるもの。そしてColumbiaに移った最終作「Together」('72)は力のない寄せ集めで以後袂を分かつデラニーとボニーは別行動を取るのです。