ホワイト・ライト

WC027★★★Gene Clark ('71)

White Light

White Light

バーズの初期メンバーだったジーン・クラークはあたかもトラフィックにおけるデイヴ・メイスンのごとく、脱退、再加入、脱退を繰り返すのですが、ダグ・ディラードとのディラード&クラークを経て71年に出した2枚目のソロは、なぜか通称「White Light」と呼ばれる傑作です。prodはスライド・ギターの名手としてめきめき頭角を現してきた元タジ・マハール・バンドのジェシエド・デイヴィスで、マイク・アトレー(org)、クリス・エスリッジ(b)、スティーヴ・ミラー・バンドにいたゲイリー・マラバー(ds)とベン・シドラン(p)をバックにしたシンプルかつ濃厚なLAスワンプの名作です。当時日本盤は出ず、77年に当時A&Mを配給していたキングから出た覚えで、日本のsswファンに広く愛されてきました。ジーン・クラークと言う人の持ち味とはやや異なる部分で評価されてきたきらいはありますが、デイヴィスのアタックの強いスライドg(”One In A Hundred”)や心にしみるクラークのハーモニカ(”White Light”)など聴き物も多いです。そして朴訥とした歌声もまた耳に残ります。

原盤 A&M:SP4292  71年8月リリース。