セイル・アウェイ

WC062★★SAIL AWAYーRandy Newman

Sail Away

Sail Away

60's末からソングライターとして活躍したランディ・ニューマンはバーバンク・サウンドの重要な裏方でした。ソロデビューは68年。同時代を歌うよりは過去の事象を題材に「古き良き時代の米国を浮かび上がらせつつ、過去や現在の米国の負の部分をあぶり出したり、アイロニーとユーモアを交えて様々な人間関係を描く」(渡辺亨氏)作風の人。オーケストラをバックにピアノで訥々と歌われる「Sail Away」('72)は、この手のものがそれほど得意じゃない僕もなぜか飽きさせない魅力があります。歌詞が分からないと面白さは半減ですけど、音だけ聞いていてもなかなかスリリング。
リンダ・ロンシュタットがカヴァーしたタイトル曲は、新大陸を目指して黒人奴隷をつれて出航した移民の歌。”Lonely At The Top”、"You Can Leave Your Hat On”もいい。ジム・ケルトナー(ds)、クリス・エサリッジ(b)、ライ・クーダー(g)らが参加。

原盤 Reprise:MS2064 72年5月リリース