ウィンドミル

WC063★★★WINDMILLS−Rick Roberts ('72)

ウィンドミルズ

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グラム・パーソンズ脱退後のフライング・ブリトウ・ブラザーズを支えたリック・ロバーツは、フロリダ出身のsswです。ブリトウズ時代の代表作は71年の3枚目「Flying Burrito Brothers」で、ここにはロバーツに第二の故郷とも言えるコロラドを歌った”Colorado”が収められています。ブリトウズが解散後、初期のリタ・クーリッジやマーク・ベノを手掛けたデイヴィッド・アンダールのprodで録音した初ソロ「Windmills」は、LA産のカントリー・ロックの傑作です。
ブリトウズ時代の同僚、バーニー・レドンが新たに結成したイーグルスからグレン・フライ以外の3人、更にジャクソン・ブラウン、デイヴィッド・クロスビー、クリス・ヒルマン人脈からマナサスのアル・パーキンス、ダラス・テイラー、ジョー・ララが参加しています。基本線はルーツ色の濃いカントリー・ロックですが、ブリトウズ時代に培ったソフトなvoを生かしたメロディアスなナンバー(それはそのままファイアフォールへと持ちこされるのですが)も生きています。アル・パーキンスのゆるいsteel-gが聴ける典型的なカントリー・ロック(”Davy McVie”、”In A Dream”)から泥くさいロックンロール("Two Lovely Women")まで多彩。バラードの”Sail Away”や”Deliver Me”も心に沁みます。

原盤 A&M:SP4372 72年9月リリース